KoTaRo家の屋根の下

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DTMと世間の話題に興味を示していく独り言ブログ

電子書籍はなぜ紙本と同じ値段?・・・独り言。

どうも、KoTaRoです!!

 

 「電子書籍」の画像検索結果

今回は不用意にこんなツイートをしてしまったので、電子書籍のコストについて調べてみました。

 

紙本、電子書籍のコストは?

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調べた限り簡単に図にしてみました。

共通の費用として

・著者への印税

・編集、製本費用(校正、校閲や表紙デザイン、取材費)

そこから紙本、電子書籍それぞれで経費が違います。

 

『紙本』

紙本の方はだいたい想像通りですね。

・印刷代(紙媒体なので必ずかかります)

・流通経費(本屋へ直接ではなくディストリビューターを通した場合。ほとんどの場合かかりますね)

・書店の取り分(書店の利益になりますので当然必要経費)

こんな感じになります。

内容としても削れる部分はほとんどないです。

大きな本屋に本を卸す場合、ディストリビューター(卸業者)に頼まないと全国の本屋さんに自分達で営業をかけて自分達で発送しないといけないのでここも削れないし今の値段がギリギリってとこですね。

 

電子書籍

電子書籍の場合はどうでしょう?

・販売サイト取り分

これは様々な電子書籍サイト(AmazonGoogle pleyなど)に払う手数料です。

当然これも書店に払うものと同じ『取り分』に当たるので払わないといけません。

「これは自分達のサイトで売ったらいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんがいざサイトを立ち上げようとすると自社で電子書籍ビューワーを開発しないといけませんしサイトの維持費が追加でかかってきます。

ここには専用スタッフを雇う人件費やサーバーの維持の他にも

『ユーザーがどの端末でも(iphoneでもGalaxyなどでもPCでも)利用できるように検証するコスト』

もかかってきます。検証端末を全種類調達しないといけませんし、レンタルでも一泊全種類なら数万、数十万円かかってきます、これがサイトのシステム更新、アップデートのたびかかるとなると相当なものでしょう。

 

次に

電子書籍化の経費

です。

これは一見「本はもう出来てるんだし、スキャナーで読み込んだものを配信で終わりじゃない?」となりそうですが、ここがどうやら一番コストかかるみたいです。

電子書籍は規格がある程度種類があります。例を出すと、

ePUB(イーパブ):「Electronic Publication」の略でアメリカの電子書籍標準化団体『IDPF』が推進する規格でアメリカでは標準的なファイル形式です。

・PDF(ピーディーエフ):皆さんはこっちの方が親しみがありますかね。illustratorやphotshopなどでも知られるアドビシステムズ開発のファイル規格です。

の他にも

・AZW(エーゼットダブリュー):Amazon開発規格

・ACSM(エーシーエスエム):Google pleyでよく使われる規格

などなど幾つかあります。

このファイル形式は販売サイトごとに違いますがこのようなファイルをに規格を変えて製作し配信しないといけません。

製作した本は当然著作権がありますから不用意にダウンロードできないようにしたり、権利がないと開けないようにセキュリティを施さなければいけません。これをできる技術者を探して雇うか、その都度外注しないといけないのです。

大手出版社なら人材を雇ったり、サイト運営などができますが小さな出版社では電子書籍化は採算が合わないことになるでしょう。

 

音楽の電子販売と違う点

音楽の配信手数料はだいたいが定額もしくは高還元です。

有名なTuneCoreなんかは『iTune』や『Spotify』『LINE MUSIC』などの定番サイトに配信を代行してくれるサービス、1年間をシングルで1410円(税抜き)、アルバムで4750円(税抜き)で配信できます。

還元率は各サイトの手数料を除いた100%を還元、かなりの高還元ですね。

このような様々なサイトに適応した『デジタルディストリビューションサービス』が電子書籍にはありません。

AmazonGoogle、各電子書籍サイトでそれぞれ手数料が違い、そのサイトごとに規格も違う。これでは出版社がコストを払ってばかりです。ここが音楽にならって販売価格を下げようとしてもどうにもならないところです。

なので実際「あのコミックはAmazonで配信してるな。」「・・・でもあの実用書はGoogleで配信してる。」「あの本は紙本だけなの!?」ということが起きています。

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こんな感じです。

iTuneのような大手配信サービスに似た大手電子書籍配信サービスができて、「取り敢えずこのサービスにはまずはじめに配信する」っていう風潮ができない限り電子書籍は市場がなかなか広がらないのではないでしょうか?

 

 

 

調べてみたらこのような現状だったみたいですね。

電子書籍は今のままでは価格が下がることはなさそうです。やっぱりちょっと音楽とは事情が違いますね。

漫画村の一件もあり漫画の販売形態も変わらざるを得なくなった現代、電子書籍のこれからはどうなるのでしょう・・・。

 

という独り言。